Eurasian Art Craft Design
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First Solo Exhibition Context (2015.10.03 〜 10.25) Eurasian Art Craft って なぁに? ユーラシアのさまざまな文様にインスパイアされたオリジナル文様。 自ら染めた和紙。 独自のカッティング技法。 この3つが織りなす中ぞの蝶子の作品世界を Eurasian Art Craftと名づけたのは、2003年のことでした。 欧州のアーティストたちがジャポニズムに触発されたように、 ササン朝ペルシャをはじめとする様々な文様に心を動かされた私は、 オリジナル文様による Eurasian Art Craft の更なる深化を求めて 製作し続けていきたいと思っています。 ユーラシアの東の果てに住む一人のアーティストとして。 また、先人の遺したものへのお礼として。 そして、今を生きる人々との出会いを楽しみとして。 本日はありがとうございます。 ***** 2001年。バーミヤンの石仏が破壊されたことに悄然とするなか、私は思ったのです。 「破壊があるなら新しき創造を」と。同時代を生きた証、などという立派なものでなくていい。 小さな痕跡を残そう。日本文化のシンボルの一つ「WASHI<和紙>」を顔料や胡粉などで染め、 オリジナル文様を切って"重ねる"独自世界の船出です。 江戸伝統工芸師から「箔や砂子」の手ほどきについても個人レッスンを受けました。 ラジオ番組ディレクターをしながらのことです。 そもそも放送作家・ディレクターとして放送の世界に30年以上身を置いてきた私ですが、 文様や色に対する興味止みがたく、仕事の傍ら色彩学を学び直したのは、97年でした。 「文様」や「染め」に係わる文献を読み漁る。 展覧会があればせっせと足を運ぶ。 関連講座を拝聴する。 こうした学びのなかで、改めてユーラシア大陸における文化豊穣にとって シルクロードが欠くことのできない存在であることを確認。 単なるロマンではなく、ユーラシア大陸における 東西文化のパイプとしての重要性を痛感したのです。 当初は文様を描いたりコラージュしたりしていたのですが、 やがてコラージュから派生したカッティング技法へと辿り着きます。 しかも、この頃になると、何を見ても文様に見えてしまうようになり、 この創作意欲を表現としていかに成立させるかという新たな格闘が始まりました。 2007年、五大陸全ての海外アーティストたち8万人以上が登録している 世界最大のonline art galleryのメンバーになりました。 転機はすぐにやってきました。 2008年と09年にはハンガリー・ブダペストにあるOPERA GALLERYから、 2011年にはカナダ・バンクーバーにあるgalleryから出品依頼が舞い込みました。 ドイツ人アーティスト・カイリッツ氏からはテンペラの製作方法を教わりました。 フランス人アーティスト・ソフィーとは「RINPA」をキーワードにメールのやり取りを始め、 別のフランス人アーティストは 「インターネットの優位性は、境界を横切る感度の作品に出会うことを可能にします」と メッセージを寄せてくれました。 返信に「「英語もフランス語も苦手だ。仕事と共に語学も勉強しなければ」と書いたところ、 更に彼女は「芸術はユニバーサル言語よ」と返事をくれました。 「貴女の作品にはあなた自身の言語(我々の無意識下で鳴り響く言語)があります」 というコメントも嬉しかったです。 私はご縁を頂いた方々と、そして、暮らしの中での発見に支えられながら、 独自の文様=世界共通の言語を使って、毎日製作に励んでいます。 ※作品傾向:現段階では3つの分類があります。 ・・・華の部・・・ 日本の伝統文様をベースに主に花や葉をモチーフにしています。 伊勢の型紙や江戸小紋などをより発展させ、 モネやアールヌーボーに繋がる 世界共通の美を追求する作品群。 ・・・翔の部・・・ 翔は旅をイメージしています。 砂漠、石仏、遺跡、遺産、そして、無辜の民・・・。 時空の旅人となって、激動のユーラシア大陸を鳥瞰・飛翔する作品群。 ・・・悠久の部・・・ 今世界中が急激に変動しています。人類の大きな転換期。 そのうねりの先にあるものは? ストリームは、未来に託す風。水。空気。そして。美。です。 ※使用画材※ 和紙 日本画画材 (顔料・岩絵の具・墨・煤墨・金銀泥・胡粉・金銀の砂子・金銀箔や色箔・雲母などの鉱物) アクリル絵の具 水彩絵の具も有効活用する。 ※およその製作時間※ 染めもCUTTINGも多くの時間を必要とするため、 一作品を仕上げるまでに1ヶ月乃至2ヶ月かかります。 (作品サイズや、パネル張りなど仕上がり方法にもよる) 今回の展示ではデザインカッターの使用替え刃枚数を表記して おおよその見当をつけて頂く試みをしました。 *一般にパネル張りでは、 木地の色が染み出ないようにジェッソを塗って 下地とする場合が多いのですが、 私は画仙紙など薄手の和紙を3乃至4層張る襖張りを基本としています。 1層張っては乾燥させるという大変時間のかかる作業ですが、 日本の伝統を守りたいと思っています。 |
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